今回の視察研修バス便では、以下のご寄付を活用させていただきました。
・azbil みつばち倶楽部様
・富士ゼロックス株式会社 端数倶楽部様
私達の活動は、多くの福島応援の皆様のお力添えで進めることができています。ありがとうございます。
■視察研修の概要
(01)活動日:2019年2月16日(土)~17日(日)
(02)天気:晴れ
(03)バススタッフ:東
(04)参加者数:9人(女性:5人、男性:4人)
(05)現地往復:小型観光バス、運転手:橋爪さん
(06)現地移動:同上
(07)宿泊場所:ホテルみなとや(相馬市尾浜字追川137)
(08)視察場所:相馬市、新地町
(09)研修内容:復興への取り組み状況を座学で伺ったあと、それぞれの市内、町内をご案内いただいた。また、宿泊先では相馬市在住の方にお話を伺った。
■行程
●1日目
07:00横浜出発~首都高 東神奈川~08:33常磐道 守谷SA(15分休憩)~10:07中郷SA(15分休憩)~11:50-12:40南相馬鹿島SA(昼食)~12:55相馬市千客万来館14:30~市内視察(防災備蓄倉庫、磯部水産加工施設、大洲海岸)~伝承鎮魂祈念館~17:00ホテルみなとや
●2日目
08:30ホテルみなとや出発~9:00新地町役場~10:00町内視察(新地駅、防災緑地、釣師浜漁港、災害公営住宅)~新地町役場~しんち地場産市場あぐりや~常磐道 新地IC~12:15-12:55南相馬鹿島SA(昼食)~14:20中郷SA(15分休憩)~15:51守谷SA(15分休憩)~首都高 横浜西口~17:10解散
■視察研修の内容
《相馬市》
相馬市観光協会 千客万来館の会議室をお借りし、相馬市企画政策部職員の方から復興の状況について説明を受けたあと、相馬市観光協会スタッフの方にバスに同乗していただき市内を視察した。防災備蓄倉庫では、どのような設備があり何が備蓄されているのか、他自治体との協力関係について説明を受けた。磯部水産加工施設に併設されている売店では、水産加工品を購入できた。太平洋と松川浦に挟まれた大洲海岸は、震災で不通となっていた道路が再開通し、すばらしい眺望が見られた。松川浦大橋を渡って伝承鎮魂祈念館に移動し、語り部の五十嵐様に震災当日の状況をお聞きした。
宿泊先では、「そうま食べる通信」編集部から4名の方にお越しいただき、魚料理の夕食をいただきながら、それぞれのお仕事の状況や地元・相馬への想いを伺った。
《新地町》
新地町役場で復興推進課職員の方から復興の状況について説明を受けたあと、役場の4階にある見晴らしのよいスペースから役場の周辺を見せていただいた。次にバスに同乗していただき町内を視察した。新地駅の周辺や釣師浜で進んでいる復旧・復興工事の様子を見ることができた。また集団移転先や災害公営住宅も拝見した。
再び役場に戻り、心の復興事業として進めてこられた釣師地区ジオラマ、復興フラッグの保存活動について実物を見ながら説明を受けた。
最後に、地元の農産物などの直売所「あぐりや」に立ち寄り、野菜やイチゴを購入した。
■参加者アンケート
今回は参加者9人でした。受理した回答数は8で、()内の数字が有効回答数です。
(1)参加のきっかけ
a(04)福島でお手伝いしたいと思ったから
b(06)日程や工程がよかったから
c(--)知人・友人に誘われたから
d(02)その他
・視察研修に参加したかったから
・あまり訪れる機会のなかった被災地の話を聞きたかった
・現状を知りたい
(2)情報提供
a(07)ちょうどよかった
b(01)少なすぎた
・訪問場所、大まかなルート
c(--)多すぎた
(3)活動内容
a(05)非常に満足
b(03)満足
c(--)不満
d(--)非常に不満
(4)今後もkfopのボランティア活動に参加しようと思いますか。
a(08)参加したい
b(--)参加したくない
・現地ニーズがある限り、また繋がり続けたい
(5)計画に示している現地活動等に参加したいと思いますか。
a(08)広域便
b(05)バス便
c(08)視察研修便
d(03)その他
(6)今回の活動についてご意見、神奈川に伝えたいこと(自由に)
・これまで知らなかった相馬市、新地町の状況をよく知ることができました。とても良い研修になりました。
・2月という日程はあまり良くなかった(参加者数、天候、インフル流行など)ので、反省として今後の計画で考慮する必要がある。
・避難対象外(受け入れ側)の8年目の状況をいろいろな立場の方からお話を伺い有益な時間でした。新しい街づくりのスタートを知ることができ、避難がなかったからこそコミュニティを維持することを大切に実施できたと感じました。
・福島の沿岸部、被災の地、知らずに訪れもせずの場所が、あまりにも広く(当然ですが)、あらためて復興に向け日々活動している方達を想いました。
・現地の方々が復興への熱い想いを抱いていることを知ってほしい。
・2日間とも、現地の状況を知るとても良い機会となった。現地の方々がたくましく前へ進もうとされる姿を見せていただき、少し安心できた。災害を踏まえた暮らし方等は神奈川でも取り入れたい内容がたくさんあった。研修に向けご準備いただき感謝申し上げます。
(7)今後の活動に期待すること(自由に)
・福島の窓口となってあり続けてほしい。
・今回の相馬市、新地町では、海開きに向けた海岸清掃や、防災緑地など何らかのボランティア活動が企画できるかもしれない。
・入念な準備と継続的な人と人のつながり、信頼関係で成立する活動だと思います。8年がたって地域ごとのニーズ変化に応じるのは難しいと思いますが可能な限り続けてください。
・視察の名でも、現地の方のお話を伺うだけでも、応援になるなと。また続けることを希望します。
・海岸(砂浜)清掃とか、バス便を出せないか(現地のニーズもある)(人数が多いとよい)
・飯舘への研修便はどうか。
・現地のニーズに合った活動を考えると、これまでのスタイルから変わっていくことはやむを得ないと感じている。
(8)アンケート回答者の属性
性別:男性(04),女性(01),無回答(--)
年代:20代(--),30代(--),40代(--),50代(04),60代(02),70代(--),無回答(01)
職業:会社員(03),自営(01),パート(02),家事(--),無職(--),その他(01),無回答(01)
経験:初めて(--),2-3回(--),4-5回(--),6-9回(01),10回以上(06),無回答(01)
《相馬市・新地町の皆様に感謝》
ご多用中にもかかわらず、この度の視察・研修に親切・丁寧にご準備くださり、ご対応いただいたすべての皆様に、篤く御礼申し上げます。実際に現地を訪れて話を伺うことで初めて感じられることもあり、貴重な機会となりました。
また詳細な最新の資料をご用意いただき、復興へ向けての実情と課題について理解を深めることができました。これらの資料は、今後の活動に際して何が必要なのか考えていく良い資料になると思います。ありがとうございました。