2023.08.02-03 福島174便(田村市農家ホップ収穫手伝い)報告

■活動の概要

 

田村市の都路地区にあるホップジャパンは、諸々のつながりでkfopとして何度か訪問もしています。

今回、地域の復興応援として、田村市の農家さんのところでホップ収穫のお手伝いをさせていただきます。平日が助かるとのことで、この日程で企画しました。

 

(01)活動日:2023年8月2日(水)-3日(木)

(02)天 気:晴れ(酷暑)

(03)参加者数:2人

(04)移動手段:自家用車(当初のレンタカー利用から変更)

(05)活動内容:田村市の農家さんのホップ収穫のお手伝い

(06)活動者数:kfop 2人、地元の方2名、地域おこし協力隊の方2名の計6名

(07)立寄場所:ほっと大熊、linkる大熊

(08)特記事項:宿泊はホテル蓬人館

 

<田村市の状況>

 

・平成23年3月12日 都路地区全域に避難指示

国の指示(福島第一原発から半径20キロ圏内)は都路地区の一部のみでしたが、田村市の判断で都路地区全域としました。

・平成23年4月22日 緊急時避難準備区域の設定

警戒区域をのぞく都路地区、常葉町堀田全域および山根地区、船引町横道地区が緊急時避難準備区域に設定されました。

・平成26年4月1日をもって避難指示解除準備区域が解除されました。

引用:田村市ホームページより(一部)

 

<ホップジャパンと田村市

 

「ホップガーデンブルワリー」は、東日本大震災の影響で一時避難地区となり、ほぼ休眠状態となってしまっていた福島県田村市の公共施設「グリーンパーク都路」内の建物を一部改修し、開設されました。

コンセプトは、「緑とホップの風が感じられるブルワリー」です。

施設では、ホップの収穫から実際にビールを飲むところまで体験することができ、ホップをふんだんに使用した高品質なビールを常時7種類程度提供しています。 

ホップ栽培は、日当たりが良く冷涼な地域が適地とされており、それらの条件を兼ね備えた「阿武隈高地にある弊社契約農家で収穫したホップ」を「あぶくまホップ」として販売も行っています。

「すべて手摘みで収穫」しますので傷みが少なく、生ホップでの出荷に適しています。~

引用:ホップジャパンホームページ→https://hopjapan.com/about/

 

■行程

 

●1日目

05:00 横浜集合・出発~首都高~常磐道・友部SA(休憩)~ 磐越自動車道・差塩PA(休憩)~ 田村スマートIC~09:30 田村市大越の現地作業場所 ~ 10:00 一軒目の農家さんで作業 15:30 ~ 15:35 二軒目の農家さんの作業 17:00 終了~ 80ミリの強い雨 ~ 18:00 宿泊先 

●2日目

09:30宿泊先を出発 ~ 09:50 ほっと大熊 ~ 10:10 linkる大熊 ~ 11:40 楢葉で給油 ~ 広野IC ~ 守谷SA(休憩)~ 途中渋滞 ~ 帰浜16:20 

 

■活動の詳細

 

当初は8月10日~11日で計画していましたが、ホップの生育の状況から8月1日頃から10日で収穫となる。また、平日が助かるとのことで、参加が難しい方が多いとは思いましたが、日程を変更して8月2日~3日としました。

また、日を分散するよりも一日集中してお手伝いしたほうが農家さんにとっても良いと判断して、作業は8月2日朝からとしました。

 

お手伝いしての感想は

・収穫の時期が集中するため、短期間に人手が必要。今回のお手伝いは平日で良かったと思う。

・ホップの収穫は教えてもらえればすぐにできる。また、黙々と作業できる。ホップの香りが心地よかった。

・8月は酷暑、休憩も取りながらで、無理のない活動でした。※関東よりは心地よい。

・収穫は育成状態によりますが、8月5日~6日辺りなら例年収穫できるかとの農家さんのお話です。

来年も機会を頂けたら、平日になるとは思いますが、その時期に計画したいと思う。一人でも多いと助かる。

 

1日目(水曜日)

自家用車としたので、前日に早めに床に着いて、05:00横浜で集合・出発で田村市大越町の農家さん宅に向かった。行程は前述の通り。9:30頃には現地に着いたが、携帯電話の電波状況が悪く、作業場所が変更となった連絡を受信できなかった。ホップジャパンのご担当者や、他の参加者の方が到着されるまでしばらく待った。

10:00に全員が揃い、作業する農家さん宅にそれぞれ車で移動して、ご挨拶、説明を受けた後に作業に取り掛かった。

他の方々は、地域おこし協力隊としてホップジャパンに着任された方や、普段は都路地区の事務所で業務にあたっている方のほか、地元で教員をされている方2人が研修の一環として作業に参加されていた。

 

作業手順は、腰に籠をくくりつけ、ホップを手で摘んで籠が一杯になるまで入れたら、大きなコンテナに移す。上から吊り下げられたワイヤーを伝って高所までつるが伸びているので、下から収穫しはじめ、段々とワイヤーを下げて、上部まで収穫する。休憩、昼食を挟みながら10:00~15:00で畝2列半ほど、一人平均3籠から4籠を収穫した。

1軒目の農家さんでは6種類のホップを栽培されていた。他にピーマンなどの野菜、お米(ひとめぼれ)も生産されている。ホップは冷凍すれば1年は保存できると教えていただいた。

 

予定した畝の収穫が一段落したら、もう1軒の農家さん宅へ移動して、約1時間程作業した。こちらでは別の品種を収穫したが、ホップは小ぶりだが香りが強いとのこと。小ぶりなので収量は他の品種よりも少ないが、1時間で1.5籠ほどを収穫できた。17時近くになると遠くで雷の音が聞こえだし、ぽつぽつと雨が落ち始めた。急いでその畝の収穫を終えて後片付けが終わったとたんに雨脚が強くなり、車で出発するとまもなく強い雨になった。

2軒の農家さんとも、お話も伺いながら楽しく作業できた。

 

2日目(木曜日)

翌日は作業なしとしたので、大熊町の「ほっと大熊」と「linkる大熊」に立ち寄った。

ほっと大熊では、以前にkfopの勉強会で講師をお願いした鈴木亮さん(ふたすけ)にお会いし、短時間ながら大熊の様子について情報交換させていただいた。

また、linkる大熊では、常世田さん(南相馬市小高区のエンガワ商店支配人、相馬市の浜の駅松川浦店長、『そうま食べる通信』編集メンバーなどを歴任し、8月より大熊町の復興支援員に着任)にお会いし、今後の展望などを伺った。大熊町に移住され、当面はlinkる大熊で勤務されるとのこと。

 

冒頭の通り、平日で日程が合わずに参加が難しい方もいらっしゃったと思いますが、来年はぜひ調整していただきご一緒できたらと思います。 

(活動報告:渡辺)

 

(写真は、転載禁止です。本ホームページ内でご参照ください。)
2人の写真の左が1軒目の農家さん。3人の写真の右が2軒目の農家さんです。
最後の写真は、少し分けていただいたホップを帰宅後にビールに入れてみたものです。苦みと香りが増して美味しくなります。

kfop-FBもご参照ください。

■収支

 

福島174便(田村市農家ホップ収穫手伝い) 計画 実績 増減 摘要
参加者数 6人 2人 ▲4人  
収入の部
現地活動経費繰入金(※1:内1万円支援金) 59,120 59,120 0  
(参考)参加者活動実費 - - -  
(a)収入合計  59,120 59,120 0  
支出の部
レンタカー代 32,120 0 △32,120   
高速道路料金  15,000 14,320 △680  
燃料代1 12,000 4,628 △4,282  
燃料代2 - 3,090 -  
雑費 -  - -  
(b)支出合計 59,120 22,038 22,038  
収支
収支 (a)-(b)  0 △37,082 △37,082  

※1 活動費は、azbil みつばち倶楽部様のご支援(ご寄付)決定後に、一部(1万円)を活用させていただきます。

※2 今回は参加者が4人未満でしたので、自家用車の運用としました(4人以上はレンタカー運用)