2012年9月10日(月)13:00~16:00に神奈川県民センターで富岡町の交流会が開催されました。(9月1日(土)の浪江町の交流会に続くものです。)
当初、事前のお申し込みの方は16人位でしたが(予想40名位)、なんと、66名の方がご参加されました。また、富岡町役場・県の富岡町ご担当の方も3名ご出席されました。
初めに、「かながわ東日本大震災県内避難者支援ネットワーク」の事務局長高坂より会を始めるに当たっての主旨説明をさせて頂きました。(当会も協力をしています)。
・富岡町の方々(役場も含めて)の交流のきっかけになれば
・主体はあくまでも富岡町の方々、その応援をさせて頂きます。
続いて、富岡町役場より現況のご説明(遠藤町長は議会がありやむを得ずご欠席)
・皆さんが納得できる区域分けを要望
・上下水道等のインフラ整備、生活に必要な商店や医療機関等の再開までには最低5年間を要す
・当面の帰宅は困難である。
・賠償については町内一律とし、帰還困難区域と同等の扱いを求めていく。
の要旨(詳しくは、富岡町HPの町長メッセージをご参照ください)。
その後に、富岡町の桜の風景などを見て頂き、お話しに入って頂きました。
お話に出た内容の一部です。
・6人家族がばらばらに避難生活をしている。(なんで一緒に生活出来ないのか)
・情報が少ない、フィードバックがない。
・誰がどこにいるのか分からない(何処に町の方からも同じ話しが出ます)
・9月末で切れる高速道路の無料化延長の願い(健康管理の為にも)
・住民票の問題(特例法の情報を知らせて)
・補償を少なくするためだけに警戒区域が見直される。
・動物も沢山残っている、特に猫は縁の下などに隠れて沢山いる。
・娘さん・お孫さんへの心配など、沢山の不安・悩みを抱えておられます。
当日は神奈川県伊勢原市の向上高等学校の教諭と生徒さんもお話を伺いに来られました。富岡町の方の中に入り、貴重なお話しに耳を傾けていました。
その中、最高齢でしょう、97歳のおじいちゃん
・誰もいない・引きこもりがち
・きょうはここにくれば誰か知っている方に会えるかと来た、と。
テーブル毎の自己紹介で立って声を絞って一生懸命にご自身のことを話されました。一生懸命に来られたんです。誰かに会えるかと・・・。分かりますか!!
残念ながら知り合いの方はいませんでした。
・花屋さんは分からないか
・お名前・所で誰か知らないか聞き
町の役場の方の関係の方を知っているご様子でしたので、お誘いしお話しをしていただきました。ほんのわずかな時間でしたが、お話が出来たかなと思います。傾聴が役に立つそうです。一緒にこられた娘さんが言っておられました。
一年半が過ぎようとして、神奈川での初めての富岡町さんの交流会です。
・お話しをしたい、同じ町の方に会いたい、の想いが先行したようです
・質疑・意見も多くありましたが、皆さん帰りには連絡先の交換などをされ
“もっと早くこのような交流会をなぜ出来なかったのか”と悲痛な叫びです。
・地元の町
・神奈川も遅ればせですね
神奈川には480人もの富岡町の方々が避難されています。
開催への疑問もあるのかも知れませんが、前述の通りに一年半が過ぎようとしてようやくの“町の方々の交流会”の開催です。
神奈川の皆さん、この現実をどう理解されますか。そして“最低5年間を要す”
・97歳のおじいちゃん、帰宅可能となるまで支えも必要ですね
・もっともっと交流を進めて頂きたいですね、町・神奈川とも
今後、この会をきっかけに富岡町の方々が主体で、このような交流会が活発に進められると良いですね。
そして、やっぱり
「来て良かった、そんなことを言って頂ける神奈川でありたいです。」
次回は、10月8日(月・祝)双葉町の交流会が計画されています。
かながわ「福島応援」プロジェクト
代表 渡辺孝彦