なみえの“しゃべり場”が2012年9月1日(土)13時から桜木町の県立青少年センターで開催されました。
主催:浪江町
共催:高崎市域震災復興支援委員会
協力:高崎経済大学櫻井研究室
開催に当たり、かながわ東日本大震災県内支援ネットワーク、及び同ネットワークへの協力として当会、かながわ「福島応援」プロジェクト(kfop)も参加しましました。
この“しゃべり場“は、「避難されている皆さんの交流を図りながら、浪江町への思いや困っていることなどを伺うものです」、進行は高崎経済大学の櫻井常夫准教授のコーディネーターの元で伊藤亜都子准教授、学生さん26名により進められました。朝に高崎よりバスでお越しになったそうです。学生さんの中には福島市笹谷ご出身の方(長澤さん)もおられました。
はじめに馬場町長の挨拶から始まり、町長から賠償、除染、健康管理・医療保障の課題について町役場が政府や県、東京電力と折衝している現状が報告されました。次にかながわ東日本大震災県内避難者支援ネットワークの高坂事務局長を始め私達kfopも自己紹介をさせて頂きました。その後町役場の職員の方が最近撮られた町の風景のスライド写真の上映と続きました。
スライド写真は、草が生い茂った学校の姿や浪江駅などが映し出され、参加された町の方々から様々な感嘆の声が上がっていました。
続いて、学生さんが中心になり、生活で心配な事や、想い、町に対する要望などが9グループほどのテーブル毎で話され、町の皆さんから出された様々なお話を学生さんが付箋に書き取り模造紙にまとめ、その中からコーディネーターの櫻井先生から2グループほど指名され発表されました。
借り入れ住宅にいつまでいられるのかという不安や、福島からだとわかると公共の場で、そこに座っては駄目だと断られるなどの出来事があった話。車のナンバーを傷つけられた話や、隣組の人達の所在を知りたいとか、重要な事は広報で即座に開示してほしいといった要望など様々な話が出ていました。当初は途中で退席予定だった馬場町長も予定時間をオーバーし、各テーブルをまわられ、皆さんの声に最後まで耳を傾けていました。
馬場町長より「がんばっていこう」という声があり、町民の皆さんが町長をかこんで写真を撮って会は終わりました。
私達もグループに入り話を伺いました。
・自分が故郷から離れていく様な(自分から離れたいわけではないのに)
・今は帰りたいというより帰れないだろうという気持ちが先行している
との話しや子どもたちの将来の結婚、お孫さんへの不安などの声が印象的でした。
神奈川のみなさん、お話を伺ったこと。福島に行かれたことはありますか? 垣根なく。
神奈川県内の大学の皆さんも、縁があり神奈川に避難された方々の想いを伺い、また言葉を残されてはいかがですか?
戻る、戻らない、戻れる、戻れない、など先の見えない大きな不安を抱えられています。
来て良かった、と思って頂ける「かながわ」でありたいですね。
かながわ東日本大震災県内避難者支援ネットワークの活動で今後も警戒区域町の町民懇親交流会が行われます。私達kfopは、引き続き活動に参加していきます。
かながわ「福島応援」プロジェクト(kfop)
記:han