≪はじめに≫
2015年度から新たな活動として、現地の視察研修を年2回進めていきます。
ボランティアとして福島に関わる私達の中でも、被災当時の現地や、現地の方の話を知らない方が多いこと、また、現地の状況も4年経過して変わっていく中で、記録する、知る、広く伝えることを目的として、視察・研修を行います。
東日本大震災と原発事故を『風化させない』
地元の現状、今を『正しく知る・伝える』
自分達にできることを『考える』
実施に当たっては、現地の町役場、現地の方々のご理解・ご協力をいただき、進めていきます。
■視察研修の概要
(1)視察先:大熊町
(2)実施日:2015年10月24日(土)-25日(日)
(3)ご協力:
・大熊町役場
・特定非営利法人大熊町ふるさと応援隊
・好間工業団地第三応急仮設住宅自治会長
(4)視察場所:
10月24日(土)
・Jヴィレッジ(楢葉町、広野町)
施設案内、蹴球サッカー神社、食堂で昼食
・大熊町町内(秋葉台ゲートより)
大野小学校通り~除染先行着手区域~保健センター前~福祉センター前~大熊町役場~陸橋~文化センター前~プラザ大熊~大野駅(西口)~駅前商店街~原子力センター前~東電大熊独身寮前~大野郵便局前~ヨークベニマル横~翔陽高校前~果樹園
・大熊町町内(秋葉台北ゲートより)
IC予定地~県立大野病院前~252号線~大熊中入口前~総合スポーツセンター前~大熊町総合スポーツセンター入口ゲート
・福島給食センター
施設説明、施設内見学、昼食(注文弁当)
・大河原復興拠点
町職員より大熊町立体地図ご説明、当時のこと復興のことなどご説明
・特定非営利法人大熊町ふるさと応援隊様
代表 渡部様、副代表 市川様よりお話し
10月25日(日)
・好間工業団地第三応急仮設住宅訪問
仮設住宅訪問と、住民の皆さんとお話し・懇談
■視察の行程・参加者等
(1)視察行程・時間概略
10月24日(土)
11:00 いわき駅出発~6号線を北上
11:40 J-ヴィレッジ着(施設内ご説明、昼食)
12:40 秋葉台ゲート~(町内視察)
14:00 秋葉台北ゲート~(町内視察)
14:30 福島給食センター(施設説明、施設内見学)
15:00 大河原復興拠点(大熊町立体地図、当時のこと、復興のご説明)
16:30 宿泊先~夕食~
19:00 特定非営利法人大熊町ふるさと応援隊様(お話し)
20:00 親睦会
10月25日(日)
10:00 好間工業団地第三応急仮設住宅訪問
13:00 現地解散
17:00 帰浜
(2)参加者状況
視察参加者 :17名(女性7名、男性10名)
宿泊研修参加者:15名(女性7名、男性8名)
(3)当日の天気:良い天気でした。
※写真の掲載については受入先の許可を頂きました。
■視察後の研修
視察後は、宿泊先で、当時のことや今後のことなどのお話を伺う研修を行いました。
※詳細は、研修資料、報告資料をご参照ください。
■視察研修便参加者アンケート
()内は回収・回答数です。一部抜粋。
(1)参加のきっかけ
a(09) 福島でボランティアをしたかった
c(06) 日程や行程がよかったから
e(01) その他
・大熊町の今を知りたかったから。
・福島支援を続ける中、現況を知ることが大事だと思ったから。
・大熊町の視察に参加したかったから。
(2)出発前のkfopからの案内
a(13) ちょうどよかった
c(01) 多すぎた
(3)今回の活動(視察研修)はいかがでしたか
a(12) 非常に満足
b(05) 満足
・仮設住宅を訪問する時間が約束より早かったことが気になりました。市川さんにも朝のお仕事がおありだったようですし・・・。
・今の大熊町を少し知ることができた。JVへ行かれたこと。
・みなさんの説明が良かった。
・バスから降りる機会が少なかったこと。もちろん、そうせざるをえなかった事情、皆さんのご苦労を重々承知した上での、欲張った「不満」です。
(4)活動(視察研修、全般)時間について
a(11) 今回と同じでよい
・視察の時間ちょうど良い
(5)これからも参加したいですか
a(13) 参加したい
・理念が共感できるため
・特に普通では出来ない現地の視察には参加したい
(6)活動(視察研修、全般)についてのご感想・ご意見・伝えたいこと
・Jヴィレッジでは、お弁当だけの予定だと思っていたのに、東電の方のお話が聞け、外の様子も見ることができて良かった。
・富岡町の視察の時のようにバスから降りて町の様子を見られた訳ではないけれど車窓を通して見てきた風景を町の様子をしっかり心に刻みつけています。あまり積極的に語ることは出来ないかも知れませんが、聞いてくれる人たちがいるならば、間違いなく今の現実と状況をお話しさせていただきたいと思っています。
・大熊町の復興に向けての息吹を感じた。廃炉まで30年から40年を要するし、いたるところに山積みされたトン袋の中間置場も全量決定したわけでもないが、ようやくできるところからできることをやっていくことが可能になったのだと思う。Jビレッジも震災前に比べると大変様であるが、それでも万里の道も一歩からというあゆみを始めていると思う。私にとっては見慣れた光景の再現だけではなかった。
・大熊町への研修参加。ふだん見られないところまで見学できて大変有意義でした。特に、現地関係者の話が聞けて心にズシンと響きました。
(7)kfopの今後の活動(全般)に期待すること
・県内に避難されている方々もこれからの生活環境が変わっていくと思います。そういった方々のお引越しとか、お家の片付け、家のまわりの草刈等のお手伝いが出来たら良いなと思っています。
・これからも福島応援を続けて行けるようによろしくお願いいたします。下準備から活動までいつもありがとうございます。
・これからもボランティア、視察研修便をよろしくお願いします。
・南相馬市の現場のような通常の活動を出来る限り継続すること。今後予定されている双葉町、浪江町の研修。大熊町も含めて、これらの町でも南相馬のような片付け、家回りの清掃・整理などのお手伝いが出来ればよいと思う。
・ニーズがある限り細く長く続けてほしいと思います。小高町、大熊町の方との交流。今回のような研修。
・現地に行ってみないとわからないことがたくさんあります。特に現地視察の機会を作って下さることを期待します。
(8)参加者状況
性別:女性(6) 男性(6)
年代:20代(0) 30代(1) 40代(2) 50代(6) 60代(4) 70代(1)
職業:会社員(7) 自営業(1) パート・アルバイト(2) 家事専業(2) 定年(1)
被災地ボランティア経験:初めて(0) 2~3回(1) 4~5回(2) 6~9回(1) 10回以上(10)
■最後に
今回の視察研修は、大熊町様、特定非営利活動法人 大熊町ふるさと応援隊様、好間工業団地第三応急仮設住宅自治会様のご協力をいただき、実施することができました。ご多用な中でのご対応、視察への同行と、感謝申し上げます。
また、参加者は、この視察・研修で、現地に行くこと、現地の方にお話しを伺うことにより、より多くのことを見る、知る、聞くこと、感じることが出来たと思います。大熊町のみなさんの復興への強い想いも感じたと思います。
伝えて頂きたいと思います。ありがとうございました。
視察研修資料、報告書はご協力いただきました皆様に送らせていただきます。
・福島56便(視察研修2号)<大熊町様視察研修>資料v20151004.pdf 12p
・福島56便(視察研修2号)<大熊町様視察研修>報告(報告用).pdf 53p