2022.08.25-27 福島158便(福島訪問#2)報告

2022年度の期初計画および企画審議に基づき、2022年度 第2回目の現地訪問を実施したので報告する。

 

■概要

 

(1)訪問日程:2022年8月25日(木)~27日(土)

(2)訪問者:渡辺、東、平野

(3)訪問先:8か所(8/25 ふたばプロジェクト、双葉町役場+いわき・まごころ双葉会 大橋様、浪江町役場、葛力創造舎 下枝様+Café嵐が丘、8/26 福島市社協、吾妻山麓醸造所、東京電力ホールディングス福島復興本社、8/27 川俣町 菅野様)

(4)立寄先 :海鮮くろさか、道の駅なみえ、葛尾村復興交流館あぜりあ、福島市 高湯温泉、大波城址公園(ひまわり)、二本松市 岳温泉、山木屋地区復興拠点商業施設「とんやの郷」

 

■詳細

 

(1) 一般社団法人ふたばプロジェクト/事務局長 宇名根様、事務局次長 祓川様、事務局次長 清水様

JR植田駅前の事務所を訪問した。

8/30午前0時に予定される双葉町の特定復興再生拠点の避難指示、双葉駅西側に整備されている復興公営住宅と再生賃貸住宅、診療所などについて伺った。ふたばプロジェクトでは、町からの委託で空き家・空き地バンク事業、移住定住促進事業も担当する。

kfopグリーンプロジェクトについてご説明し、双葉町での実施可能性についてアドバイスを頂いた。

また、今後kfopとして協力できそうなことについてお話を頂いた。kfopからは、今年度のkfop講演会をオンラインで開催する場合、ご協力をお願いしたい旨をお伝えした。

 

(2) 双葉町役場/町長 伊澤様、副町長 徳永様、副町長 平岩様

双葉町いわき事務所を訪問し、町長から双葉町の状況をお聞きした。

8/27に新庁舎の開所式、8/30避難指示解除、9/5新庁舎での業務開始。駅西側住宅への入居予定の状況、町民の意向調査、中野の産業拠点について伺った。「住むなら双葉町」と思ってもらえるような魅力ある町づくりを目指すとのこと。

11月の視察研修での立ち寄り、会議室(駅コミュニティセンター等)の利用、動画について秘書広報課の橋本様に後日連絡する。

 

(3) いわき・まごころ双葉会/事務局長 大橋様

双葉町役場での町長との面会にご同席いただいた。彼岸花の里帰りプロジェクトの状況について伺った。また、今年度のkfop講演会をオンラインで開催できないかご相談した。

 

(4) 浪江町役場/副町長 佐藤様

浪江町役場を訪問し、浪江町の状況をお聞きした。浪江町が重点課題と捉えている農業(営農再開)、居住人口、浪江駅前の再開発について伺った。

 

(5) 一般社団法人 葛力創造舎/下枝様、Café嵐が丘/堀江様

葛力創造舎の事務所に立ち寄ってから、Café嵐が丘でコーヒーとデザートを頂きながら状況をお伺いした。

葛力創造舎の状況、今後の事業構想について。また、今年の稲刈りとイベントの日程について情報を頂いた。

 

(6) 福島市社会福祉協議会/総務課課長補佐 佐藤様、福島市中央地域包括支援センター 所長 佐藤様(ご挨拶のみ)

地域の災害時要支援者の把握の難しさや、福島市への避難者の状況をお伺いした。避難者支援の枠組みが変わり、居住地の町会などにつないで、地域との融合をはかる動きになってきているとのこと。

 

(7) 株式会社 吾妻山麓醸造所/代表取締役 横山様、醸造部長 牧野様

福島市内にあるワイナリーを訪問した。

一般財団法人ふくしま未来研究所が一帯を「横森フラワーガーデン」として整備しており、その一角に5000本のワイン用ブドウ畑と醸造所がある。福島市内が一望できて眺めがよい。

横山さんは双葉町のご出身で医療関係の仕事に従事されていたが、退職後にワイナリーの設立を決意された。牧野さんはカリフォルニアでブドウ栽培とワイン醸造を学んだ専門家。ブドウの栽培にもこだわりがある。現在は山形県産や長野県産のブドウを使用しているが、今後は福島市産のブドウでワインを醸造する計画。社員は4名で、繁忙期には人手が足りないため、会員制でボランティア募集情報を発信する。

 

(8) 東京電力ホールディングス株式会社/福島復興本社 高橋様、郡山保証相談センター 板橋様、福島復興本社 横木様

kfopの団体概要を紹介したあと、11/19の第一原発の視察受け入れについて確認した。

 

(9) NPO法人やまきやお気軽ネットワーク/理事長 菅野様

いわき・まごころ双葉会の大橋様とのつながりから、訪問させていただき、川俣町山木屋地区の状況や今後の予定をお聞きした。

山木屋地区も避難指示が出ていた(2017年3月解除)ため、菅野さんご自身も6年間避難されていた。限界集落の課題に取り組むためにNPO法人を設立した。常時3人ほどで事業を運営している。復興拠点商業施設「とんやの郷」の運営や、「川俣町山木屋地区復興メガソーラー発電所」の敷地内の草刈りを受託している。また、森林整備や農業を通じて交流する「山木屋開拓物語」を年間を通じて企画しており、いわき市などから参加している人がいる。

 

■収支

予算 費用
費目 計画 見直し 費目 計画 見直し 見込み 実績

移動費
(維持管理)

70,000 127,000 電車代 44,000 61,000 0 0
レンタカー代 0 0
高速代 17,000 14,450
ガソリン代 13,000 10,771
駐車場代 1,000 700
宿泊費1日目 20,000 30,000 30,000 29,700
宿泊費2日目   30,000 30,000 25,200
抗原検査キット     4,950 4,950
雑費 6,000 6,000 33,000 20,844
合計 70,000 127,000 合計 70,000 127,000 128,950 106,615
  収支 △20,385

以上