2023.01.06-08 福島164便(双葉町ダルマ市)報告

■活動の概要

 

2023年1月7日(土)と8日(日)の2日間にわたり、双葉町で「双葉町ダルマ市」が開催された。2011年に起きた東京電力福島第一原発の事故による全町避難以降は、町民有志が組織する「夢ふたば人」により、いわき市内で開催されてきたが、2022年8月に双葉駅西住宅を含む市街地(特定復興再生拠点)の避難指示が解除されて居住可能となった町内での開催は12年ぶりとなる。なお、いわき市内にある勿来酒井復興公営住宅敷地内でも、引き続き1月21日(土)に開催される。

 

今回、この双葉町ダルマ市にブース出店される一般社団法人ふたばプロジェクト様から、「ブースの手伝いがてらお祭りにいらっしゃいませんか」とお声掛けいただき、またとない機会として活動を企画した。kfopの一般参加募集への申込はなかったが、スタッフ3名が前日に現地入りし、土曜の朝から日曜の昼まで参加させていただいた。2023年度も協力・参加させていただく。

(活動報告:平野、東)

 

(01)活動日:2023年1月6日(金)-8日(日)

(02)天 気:晴れ

(03)参加者数:3人

(04)移動手段:自家用車、一部JR利用

(05)活動内容:ふたばプロジェクト/吾妻山麓醸造所のブースのお手伝い

(06)活動者数:kfop 3人

(07)立寄場所:道の駅なみえ 

(08)特記事項:浪江内のホテル双葉の杜、双葉町内のARM双葉に宿泊

 

■行程

●1日目

11:30横浜駅西口集合~首都高 横浜駅西口~常磐道 友部SA(休憩)~ならはPA(休憩)~双葉IC~16:10 JR双葉駅(会場等確認)~道の駅なみえ(買いもの)~17:00宿泊先

●2日目

8:00宿泊先を出発~8:30ダルマ市会場~9:00ダルマ市開始~15:00ブース内の片づけ〜15:30初發神社「どんと祭」~16:10双葉駅~16:30宿泊先

※双葉駅から1名がJRで帰宅

●3日目

 8:30宿泊先を出発~8:40ダルマ市会場~12:00会場出発~常磐道 大熊IC~中郷SA(休憩)~守谷SA(休憩)~首都高 新横浜~解散

 

■活動の詳細

 

ダルマ市開催前日の金曜に双葉駅前に立ち寄ると、スタッフの方々が作業されている中、各ブースのテントや机・椅子などはすでに配置されており、あとは当日に設営するだけの状態になっていました。駅舎内に立ち寄り、ふたばプロジェクトのスタッフの方々にご挨拶と翌日の簡単な確認だけさせていただきました。16時からは駅舎周りに飾り付けられたイルミネーションが点灯しており、町にも明るさが感じられました。

 

1日目(土曜)の8時半に到着し、受付で検温・消毒後に渡されたリストバンドをつけて入場し、協力先のふたばプロジェクトのブースへ向かうと、すでに準備万端の様子。ここでは、玉こんにゃく、温かい缶スープやココアの販売をスタッフのほかに、私たちkfop、UR都市機構のお手伝いの方たちと、常時4~6人ほどで行いました。吾妻山麓醸造所も出店されていたのでご挨拶に伺うと、社長お一人でワインを販売されるとのことだったので、急きょこちらでもお手伝いさせていただきました。

 

9時になり、駅舎前の広場で安全祈願、奉納神楽が厳かに執り行われました。この駅舎は震災前からある建物を改修して使用されていますが、正面の時計は2時47分で止まったまま残されています。10時になると合図の花火が打ちあがり、いよいよスタート! この日は風のない、穏やかな冬晴れ。開会式に続いて、子供樽神輿が会場内を練り歩くころには、来場客も増え始めます。駅前のロータリーにずらりと並ぶブースでは、双葉ダルマを始めとする物販、飲食物の販売、VR体験などの展示ブースなど内容もさまざまで、双葉町では名の知れた「ペンギン」や「キッチンたかさき」も出店されて名物メニューを販売されていました。

 

11時、kfop主催の講演会を翌週に控えていたので、最終の打ち合わせを登壇者と1時間ほど行いました。打ち合わせを終えブースに戻ると、会場は大勢の人で賑っており、ステージ上のお笑い芸人さんも客席を盛り上げています。昼休憩時、他のブースの食べ物やお土産を物色するも、既に予約でいっぱいだったり、完売だったりと買えないものが多々ありました。

 

午後1時、名物の巨大ダルマ引き。kfopのメンバーも参加してみました。数百人が南北に分かれて綱を引き合い、北が勝てば豊年満作、南が勝てば商売繁盛と、一年を占います。どちらが勝ってもおめでたいのに、本気のホンキで綱を引き合います。今年は北の勝ち。参加者に、双葉ダルマが配られました。2時、ふたばプロジェクトでは、玉こんにゃくが予定よりも売れてしまったとのことで、この日の営業を終了。吾妻山麓醸造所は、予定の3時まで続け、片づけて初日の作業は終わりです。ですが、まだお祭りは続きます。3時半からは、相馬妙見宮初發神社に行くと、どんと祭りがあり、持ち寄られたしめ縄、正月飾り、ダルマなどをお焚き上げします。燃え盛る炎を見つめながら煙を浴び、今年一年の無病息災をお祈りしました。

 

2日目(日曜)も早めに会場に到着し、前日に大人気で「予約で1時間待ち」だったキッチンたかさきの様子を伺ってみると、その時点ですでに40分待ちの予約が入ってるというので、早速予約を入れておきました。この日は駅舎前やステージで民俗芸能の披露や町民の方々の芸能発表会があるため、前日にも増して多くの来場者が訪れて賑わっていました。12時からは消防団による力強いダルマ神輿が会場内を練り歩き、喝采を浴びていました。kfopは帰路の都合で、ご挨拶して早めに引き上げさせていただきました。 

■収支

(単位:円)

福島164便(双葉町ダルマ市) 計画 実績 増減 摘要
参加者数 4人 3人 ▲1人  
収入の部
現地活動経費繰入金  100,000 100,000 0  
(参考)参加者活動実費 - - -  
(a)収入合計  100,000 100,000 0  
支出の部
レンタカー代 0  
高速道路料金  13,000 13,550 550  
燃料代 11,000 7,140 △3,860  
交通費(現地集合・解散)  7,390 6,640 △750  
宿泊代(スタッフ前泊) 31,600 23,700 △7,900  
宿泊代(スタッフ当日) 23,100 15,400 △7,700  
雑費  13,910 △13,910  
(b)支出合計 100,000 66,430 △33,570  
収支
収支 (a)-(b)  0 △33,570 -  

※1 本活動費は連携活動として現地活動を行いました(予算は事業2:連携活動)

※2 本活動費は端数倶楽部(富士フイルムビジネスイノベーション)様の支援金を活用させていただきました。 ※3 仮払金92,000円、実施後戻金25,570円