2022.06.25-26 福島155便(相馬市)報告


本活動では、ご支援金、ご寄付を活用させていただきました。

1.azbil みつばち倶楽部様のご支援金(2022年度支援候補先として申請中)

2.都合が付かず参加できない方からお預かりしたご寄付

3.参加していただいた方からのご寄付

ありがとうございます。


■活動の概要

2022年3月福島県沖地震により被災した福島県内の地域のうち、県外からのボランティアを受け入れている相馬市の「たすけっと相馬」に、6月末まで災害廃棄物集積場の受付が延長されたので、状況を伺うとニーズが残っているとのこと。再度コーディネートしていただき、片付けのお手伝いをすることにした。

なお、参加にあたっては、新型コロナウイルス感染症のPCR検査、抗原定性検査を各自で受検し、結果が陰性であることを確認している。

(活動報告:平野)

(01)活動日:2022年6月25日(土)-26日(日)

(02)天 気:6/25=晴れ時々曇り、6/26=晴れ時々雨

(03)参加者数:2人(男性1人、女性1人)

(04)運行スタッフ:平野

(05)活動スタッフ:平野

(06)移動手段:自家用車1台

(07)運転者:吉澤

(08)活動内容:地震により被害を受けた民家などの片付け、家財運搬

(09)活動者数:6/25=5人、6/26=7人

(10)立寄場所:道の駅そうま、相馬中村神社、高見の湯

(11)特記事項:南相馬市内のビジネスホテルに宿泊

 

■行程

●1日目

21:00集合~首都高 横浜西口~常磐道 中郷SA(休憩)~道の駅そうま(仮眠)~6:15起床・身支度・朝食~07:00出発~07:20相馬中村神社~9:00 たすけっと相馬事務所(旧 報徳庵、以下事務所)~活動先~14:30事務所出発~宿泊先

●2日目

9:00事務所~活動先~15:30事務所出発~16:00道の駅南相馬(買い物)、高見の湯(入浴)~常磐道 南相馬IC~守谷SA(夕食)~21:10首都高 横浜西口~解散

 

■活動の詳細

 

《1日目》

福島152便から2ヶ月ぶりの相馬市。屋根にブルーシートのかかった民家や注意看板は前回よりだいぶ減った印象をうけつつも、でこぼこの道路はあまり変わらず。この日は6月にもかかわらず、全国的に猛暑日予想で、相馬市も朝から気温が上がった。暑さで早くに目が覚めてしまったこともあって、活動前に「たすけっと相馬」事務所にほど近い相馬中村神社を参拝した。今回の地震でも大きな被害を受けたと報道されていたが、真新しいステンレス製の鳥居が奉納されていた。

前回のボランティアは10人ほどだったのが、この日は30人以上集まってきた。約半数ほどのメンバーは屋根の応急処置ができるようで、朝礼の後、2チームに分かれ、慣れた様子で活動先へ移動して行った。残りのメンバーは家屋内外の片付けで、3チームに分かれそれぞれの活動先へと移動。kfopの2人を含む5人がコーディネートしていただいたニーズは松川浦漁港近くの電器店。中規模半壊の判定で店舗を解体するため、什器を100mほど離れた自宅へ運搬するというご依頼。軽トラにのせて運び、一部のメンバーは徒歩で自宅へ移動して下ろすという作業を繰り返し、2時間ほどで午前中は終了した。

午後からは別のニーズへ。JR相馬駅近くの民家で、こちらの家屋も半壊の判定につき、解体のため廃棄物の搬出と運搬というご依頼。集積場の受付は、平日のみと聞いていたが、翌日曜日も臨時で受付するというので、軽トラに廃棄物をのせて事務所へ戻る。そのまま2時半には活動終了となった。

 

《2日目》

次の日も気温は高く、朝8時過ぎには30度を超えていたが、30人近いボランティアが集まっていた。朝礼で、屋根の応急処置のニーズはその日の2件を修了すれば、残りはゼロとなり、活動の目処がつきそうだと、コーディネーターから話があった。屋根チームの20人ほどのメンバーは二手にわかれて活動先へ移動。片付けの方は、コーディネーターを含む7人。ダンプ2台、軽トラ1台とそれぞれの乗用車に分乗して別々の活動先へ。kfopの2人もそれぞれに分かれて活動。一人は前日に回収した廃棄物を集積場に運搬後、別の複数ニーズの搬出と運搬を行う。もう一人は複数ニーズの廃棄物の搬出と木製家具の解体。運搬にスペースを要する大型のものは、電動ドライバー、ハンマーやバールを使って、鉄製の飾り金具やガラス、鏡などあれば外し、なるべく平板にする。平板は解体しない別の木製家具の中に詰める。この作業のおかげで大量の家財でも集積所との往復回数を減らせる。ただ、依頼主からも見えるところで、地震の前まで使ってたであろう家具を大きな音をたてながら分解するのは、申し訳ないような気もした。こうして時間ギリギリまで作業を続け、kfopの2人はその日の最終運搬の途中の事務所でメンバーと別れ、帰路へとついた。コーディネーターの活動調整によって、複数のニーズを同時進行かつ連携してすすめ、さらに午後からは屋根チームからも一部合流したらしく、少ない車両数、猛暑下の作業ではあったが、片付けニーズの5件ほど完了できたのではないだろうか。

 

今回は、罹災(りさい)証明書の発行も進み、判定で半壊(公費解体の対象)以上の片付けニーズが多かった。ある高齢夫婦のご依頼主は「晴れて猛暑になるよりも、雨の方が不安。娘夫婦の近くに住まいを借りたいと思うが、なかなか決まらない」と。別のご依頼主は「長年誰も住んでいない離れの屋根瓦や壁が、今回の地震で崩れてしまった。放っておけずどうしたらいいのか悩んでいたが、片付けが済んで一歩前に進めた」などと、それぞれのお話を聴かせていただいた。

※写真の掲載については受入先の許可を頂きました。

■収支

(単位:円)

福島155便(相馬市) 計画 実績 増減 摘要
参加者数 6人 2人 ▲4人  
収入の部
現地活動費 57,000 14,275 △42,725 みつばち倶楽部様
災害支援寄付(山下圭子様) 0 5,000 5,000  
災害支援寄付(吉澤秋雄様) 0 3,000 3,000  
(a)収入合計 57,000 22,275 △34,725  
支出の部
レンタカー代金 35,000 0 0 ※1
高速道路料金 11,000 12,560 1,560  
燃料代 11,000 14,123 3,123  
参加者経費請求減額 - -1,683 △1,683 吉澤秋雄様
参加者経費請一部寄付 - -3,000 △3,000 吉澤秋雄様
抗原検査キット(※3) - - - ※2
立替金振込手数料 - 275 275  
(b)支出合計 57,000 22,275 △34,725 ※3

この活動は、災害復旧支援事業としての追加の活動です。

※1:レンタカーは使用せず、自家用車相乗りで実施
※2:参加のPCR検査、抗原訂正検査費用は参加者実費
※3:参加者立替金22,000円を後日kfop事業費から振込精算した
※4:宿泊費、食事代等は参加者が各自支払い