7月29~31日の3日間にわたり開催された相馬野馬追を、有志メンバー6名で訪問しました。
相馬野馬追は一千余年の歴史を誇り、国の重要無形民俗文化財に指定されている一連の行事の総称です。相馬氏の祖である平将門が始めた、原野に放した野馬を捕らえる軍事訓練と、捕らえた馬を神前に奉納する神事に由来しているそうです。旧相馬藩の領地であった宇多郷、北郷、中ノ郷、小高郷、標葉郷の5つの郷(現在の相馬市、南相馬市、浪江町、双葉町、大熊町)から出陣した騎馬武者が集結し、甲冑競馬と神旗争奪戦で技を競います。重量感のある甲冑を身に着けた騎馬武者と、相馬中村神社、相馬太田神社、相馬小高神社の妙見三社が勢ぞろいする2日目の御行列は壮観です。また3日目、裸馬を素手で捉えて神馬(しんめ)として奉納する行事である野馬懸は、神社に絵馬を奉納する風習のルーツと言われており、見応えがあります。
kfopが2012年からお手伝いをさせていただいる南相馬市小高区は、2016年7月に大部分で避難指示が解除され、昨年は火の祭が再開されました。今年はさらに、小高神社から出陣した武者が町中を練り歩く宵乗り行列と、競技を終えた武者が凱旋する帰り馬行列が7年ぶりに再開されました。小高駅前通りでは、地元の方と思われる人々が武者に声を掛けて迎える光景が見られ、感慨深いものがありました。
今年は2日目の午後から雨の予報だったため、小高での火の祭(かがり火と花火)は残念ながら8月19日(土)に延期されました。ご都合が合うようなら火の祭を訪れてみてはいかがでしょうか。
リンク
相馬野馬追執行委員会 http://soma-nomaoi.jp/
小高観光協会 http://odaka-kanko.jp/