《活動の写真について》
被災された方々の心情に配慮し、参加者による活動中の写真撮影は原則として禁止としています。
ただしホームページでの活動報告に限り、現地の状況を知っていただき、関心を持ち続けていただくことを目的として、ご依頼主のご了解のもとで撮影、掲載させていただいています。
■活動の概要
(01)活動日:2017年4月22日(土)
(02)天 気:晴れ
(03)バススタッフ:渡辺
(04)活動スタッフ:私市
(05)軽トラ:後藤
(06)レンタカー:渡辺、池田
(07)ビブス準備:長崎
(08)参加者数:15人(女性:3人、男性:12人 (うち、kfop初参加者3人) )
(09)現地往復:小型観光バス、No:207、運転手:橋爪さん、江戸口さん
(10)現地移動:レンタカー:2台(イツモレンタカー南相馬原町店)
(11)バス仮眠:もりの湯多利亭(日中仮眠、布団、お風呂付)
(12)活動場所:南相馬市小高区の住宅 (屋内・外の整理・片付け)
(13)活動内容:埋積物のフレコンバッグ詰め、家具移動、側溝清掃、草取り等
(14)機器取扱:チェーンソー(後藤)※資格有、経験者
(15)活動者数:17人(kfop15人(うち初参加3人)と和歌山県からの参加者2人)
(16)立寄風呂:南相馬ビジネスホテル高見(入浴500円)
(17)立寄箇所:東町エンガワ商店
(18)特記事項:初参加者、和歌山県の2人もメンバーとともに熱心に作業していました。kfopバス初参加者3人に昼食後の時間を活用して小高駅付近を視察してもらいました。下校する中・高校生を見て感激したと言っていました。
■活動の前に
活動に先立ち、北萱浜の稲荷神社の慰霊碑(震災関連でお亡くなりになった方含め53人の方のお名前が刻まれている)、原町区萱浜の綿津見神社に建立された慰霊碑(同地区では津波で109世帯中72世帯が家を流され77人が亡くなり・行方不明になった)、小高区塚原の塚原公会堂の隣に建立された慰霊碑(16人が亡くなられた)に立ち寄り、参加者全員で黙祷させていただきました。
■活動の状況
8時30分小高区にある南相馬市災害復旧復興ボランティアセンターに到着、9時からボラセンスタッフからこの日3件の案件の説明とマッチングが行われました。
今回の作業場所は小高区飯﨑の住宅で、作業に立ち会われたご依頼主は80歳で、避難先の会津若松市から小高への帰還するにあたって屋内外の整理をしたが、一人では作業が全く進まないのでボラセンに依頼しましたと挨拶され、家具の移動、物置の整理、以前に伐採されて集積されていた庭木等のフレキシブルコンテナーバッグ(フレコンバッグ、いわゆるトン袋)詰め、伐根、草取り側溝清掃などのお手伝いをしました。
kfopの15人と和歌山県から来られた2人、合計17人が3グループに分かれて9時20分からそれぞれの作業を開始しました。初参加者も和歌山県から来られた2人ももちろん作業に手慣れていて作業が早く、午前中でフレコンバッグは合計6個詰め込みました。
昼食はボラセンに戻って取り、昼休み時間を活用して、初参加者3人は小高駅付近を視察しました。人通りが多くはありませんが4月12日開校した県立小高産業技術高校などの下校途中の児童・生徒の姿に見入っていました。
午後は、庭の草取り、庭木の伐根などの作業を進め、参加者の経験と協調により、フレコンバッグ詰め・清掃など依頼主のニーズに応えて、14時30分で作業を終えました。ボラセンに引き上げてスコップなどを洗い、作業結果を報告した後、帰路につきました。
車中でのふり返りでは、依頼主は兄弟の家族とともに帰還すること、伐根で力を使ったこと、作業量は少なかったがきれいにできたこと、屋内・外の各作業に順次掛かり終了したこと、震災以前家族でやったバーベキュー場所の清掃、しかし子や孫が戻らない依頼主の心境、道の駅の客層が若くなったこと、小高駅で下校する中・高校生に会ったこと、kfopの活動は個人の依頼主に対応する顔が見えるボラ活動でよい、などの感想が述べられました。
そう言えば、エンガワ商店も野菜・肉類など家庭用の品ぞろえが増えた感がしました。小高区は昨年7月12日避難指示解除となり、いくつかの新規事業所も営業しています。しかし、ボラセンの筋向いで高齢者用の電動車椅子を製造していたというK製作所南相馬工場は今も従業員がいないため閉鎖中で、同社の他工場では障害者や介助者用のマッスルスーツやドローンなどを製作しているのに比べ、何とも惜しい気持ちがします。小高区には未だ地震の被災跡をとどめる住宅や商店は多くあり、私たちの経験やスキルが必要とされることはまだまだあると思います。
■アンケート
今回の72便はkfopのバス初参加者3人を含む15人にご参加いただきました。解散時に受理した回答数は11で、()内の数字が有効回答数です。
(1)参加のきっかけ
A(10)福島でお手伝いしたかった
B(00)街中掃除をしたかった
C(05)日程や行程がよかった
D(00)知人・友人に誘われたから
E(01)その他
・3.11の物産展を見て。
(2)情報提供
A(09)ちょうどよかった
B(00)少なすぎた
C(01)多すぎた (・同内容の案内が繰り返された。)
(3)活動内容
A(04)非常に満足
B(07)満足
・作業量がもう少しあってもできたと思う。
・自分のできる作業はきちんとしたつもりであるが、依頼主のお気持ちを聞くのが不十分。
⇒ご依頼主の方より予め申し出いただいた作業、そして作業の中間、終了でスタッフがご依頼主と意思疎通させていただき作業及び最後の確認を行っていただいています。今回も一部追加のご要望がありボラセンと調整し作業させていただきました。それぞれに役割はあり作業させていただいていますこともご理解お願いします。
・自分たちが帰る時刻でも、他のボランティアグループが活動されているので・・・。
⇒活動の判断はリーダーで行います。帰路の時間、それぞれの作業の内容で判断させていただいています。また次につなげてください。
C(00)不満
D(00)非常に不満
・特に不満なし
(4)活動時間について(遠慮なく)
A(10)今回と同じが良い
B(00)定時(16時)まで活動
C(00)その他
(5)今後もkfopのボランティア活動に参加しようと思いますか(遠慮なく)。
A(09)参加したい
・福島の手伝いをしたい。
・意義あることなので機会が整えば参加したい。
・初めてkfopに参加し、初めての町での活動で新鮮だった。
・ニーズがあるから。
B(01)参加したくない
・バスの暖房が往復とも強過ぎて眠れず、体調不良になった。(「参加したい」にも○)
⇒大変申し訳ございません。往路に暖房が暑いとの申し出をいただき運転手さんに暖房を切っていただきました。仮眠中もオン・オフを繰り返す形で調整していただいていました。解消されたと思っていましたが変わらなかったようですね。すみませんでした。また駄目と思わずに再度お声掛けしてください。他のメンバーからも声が拾えるようにいたします。今回に懲りずにまたご参加いただけますこと願います。
(6)今回の活動について感想・意見・伝えたいこと(自由に)
・ご依頼主から色々お話を聞けてよかった。活動は力仕事もあり、良い疲労感があった。
・まだまだボランティアが要るということ。
・帰還されるお宅の手伝いは正直うれしい。子や孫世代の帰還がかなわないのがつらい。
・継続して活動していることは、それだけで大きな力かと思う。
・福島便を出すのに1人一役のように皆さんが手助けし、力を合わせてやっているのを知った。それなのに私は何もお手伝いしていないので・・。帰りのバスでカレーせんべいを頂いた。長崎さんの心遣いを感じ、感謝です。こんなkfopが魅力なのかと思う。
・避難指示が解除になったからと言って、普通に引越すようには戻れないことをもっとわかって欲しい。高齢の方の方が戻りたい思いも強い。けれど、一人では、家族だけではどうしようもない。手を貸して欲しい、そんなニーズがまだあることを知って欲しい。今回は3人も初参加の方がいてうれしかったなあ。
・全体の人数の割に作業のボリュームが少なめだったので、丁寧に作業できたように思いました。今回の依頼主の方も戻ってこられるとのことで、うれしい。
(7)今後の活動に期待すること(自由に)
・ 次回も参加したい。
・なるべく多く、バス便を出して欲しい。
・帰りのバスでの感想から、福島ボラは活動が明確でやりがいを感じた。活動の目的が家主さんから評価され、励みになり、逆に元気をもらっている。
⇒あくまでもお手伝いをさせていただいています。評価ではなくて感謝されてですね。ただ、何も求めずに黙々と、がボランティアでもあります。
・なんとかバス便を続けていきたい。
・人数不足でバスが運行中止にならないように、なるべく参加したいと思う。
⇒ありがとうございます。ただ無理をしては続きません、ご無理のない範囲でお願いします。
(8)アンケート回答者
性別:女性(02),男性(08)
年代:20代(00),30代(00),40代(01),50代(03),60代(03),70代(02)
職業:会社員(02),自営(02),パート(02),家事(00),フリー(02),その他(02)
経験:初めて(00),2-3回(01),4-5回(00),6-9回(02),10回以上(09)
■最後に
現地に行き、福島の今を少しでも良いので知ってください。
活動の中で、現地の方のお話を少しでもいいので聞いてください。
そして、活動するための資金は力です。私達は小さな団体ですが、皆様のご支援、ご参加により、活動を続けることができています。これからも続けていきます。多くのご参加、応援をお待ちしています。また、ご寄付でのご支援に感謝します。
引き続き、福島の元気に!
関心を持ち続けてください。