2015年度の福島49便(南相馬22号)、福島50便(南相馬23号)、福島51便(南相馬24号)は、赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」の助成を受けて実施しています。
当会活動は
・参加者の方には福島への想いと少なくない参加費をご負担いただいています。
・ご支援の皆様には福島への想いと多くのご寄付で支えていただいています。
参加者、当会の会員、登録メンバーの皆様に支えられ、活動できていることに感謝いたします。
そして、それでも運営費用は十分ではありません。
今回は「赤い羽根」の助成金を受け、4月、5月、6月便は活動できることになりました。
さらに続けて行きます、続けて行けるために
・一人でも多くの皆様にご参加いただき、現地をご自身で感じていただきたい。
⇒ ご参加お待ちしています。
・さらに、ご支援を広げていただきたい。
⇒ ご寄付でのご支援もお願いします。
《活動の写真について》
被災された方々の心情に配慮し、参加者による活動中の写真撮影は原則として禁止としています。
ただしホームページでの活動報告に限り、現地の状況を知っていただき、関心を持ち続けていただくことを目的として、ご依頼主のご了解のもとで撮影、掲載させていただいています。
■活動の概要
(1)活動日 :2015年5月23日(土)
(2)天 気 :快晴(最高気温29℃)
(3)スタッフ:戸沢、他、緑のビブス。
(4)参加者数:16人(女性:5人、男性:11人) ※キャンセル2人。
(5)現地往復バスNO:207、現地内移動レンタカー:2台。
(6)活動内容:南相馬市小高区塚原地区、竹の伐採、枝打ち、玉切り 。
(7)活動者数:今回は、全体で112人の参加がありました。
※:参加者数はスタッフを含む
活動に先立ち、原町区萱浜の綿津見神社に建立された慰霊碑(同地区では津波で109世帯中72世帯が家を流され77人が亡くなり・行方不明になった)と、小高区塚原の塚原公会堂の隣に建立された慰霊碑(16人が亡くなられた)に立ち寄り、参加者全員で黙祷させていただきました。
■活動の状況
本日の活動は、幾つかのニーズの中、小高区塚原地区のご依頼主様の敷地内の竹の伐採、伐採した竹、伐採済みの竹の枝打ち、玉切りです。
参加者はkfop16名、個人参加の方5名の総勢21名で作業に当たりました。
作業は3か所に分かれて行いました。①ご自宅の庭の竹の片づけ、②西側の竹の伐採、③裏側の既にご依頼主様が切られた竹の枝打ちと玉切り。
ニーズ見積では10人でしたが、作業時間を考えると少し多いか、丁度良い感じの作業量でした。
当日の最高気温は29℃と日向は暑い一日、幸いにも作業場所は木々が日差しを遮り、作業は比較的しやすかった。
ご依頼の竹の伐採、枝打ち、玉切りは、長年住むことが出来ず、伸び放題になってしまい、元の状態に戻すための手入れです。ご依頼主様が一人で、時間を作り少しづつ、片づけていたそうです。一人でどうしようか・・・と、思われていたとのこと。
午前は一回の休憩を挟み、大方の竹の伐採と既に切ってあった竹の枝打ち、玉切りを作業場所ごとに進めて行きました。
昼食の時に、ご依頼主様、地元の参加者から当時のこと、現在、今後の様子など話を伺いました。
・ご自宅は築100年ほど、門構え、蔵もあり、立派なお宅です。船主さんだったとのこと。庭から海が臨めますが、震災前は家々、松並木があり、直接には海は見えなかったそうです。多くが津波に流され、今の様子になったとのこと。
午後は、既に切ってあった竹の枝打ち、玉切りの仕上げ、全体を確認して仕上げを行いました。予定時間より少し前に終えることが出来ました。
最後の備品確認で手ノコ一本が見当たりませんでした。管理が不十分でした。貴重な備品です、管理を十分にし作業に当たっていきたい。反省点です。
作業が終わり、ご依頼主様より”孫まで感謝を伝えて行きます”と言葉をいただきました。まだまだ必要となるお手伝いは多くあります。
■参加者アンケート
()内が有効回答数です。
(1)参加のきっかけ
a(11)福島でお手伝いしたかった
b( 1)街中掃除をしたかった
c( 4)日程や工程がよかった
d( -)知人・友人に誘われたから
e( 1)その他
(2)情報提供
a(12)ちょうどよかった
b( -)少なすぎた
c( -)多すぎた)
(3)活動内容・時間(遠慮なく)
a( 7)非常に満足
b( 5)満足
c( -)不満
d( -)非常に不満
・バスの行き帰りであるので作業する時間が短く感じましたが、丁度良かったのかと思います。
(4)活動時間について(遠慮なく)
a(10)今回と同じがよい
b( -)定時(16時)まで活動
c( -)その他
(5)今後もkfopのボランティアバスに参加しようと思いますか(遠慮なく)。
a(11)参加したい
b( -)参加したくない
・まだ復興していないから
・まだ福島のことが、大変さがよくわかっていないので
(6)今回の活動について感想・意見・伝えたいこと(自由に)。
・復興の進捗とその背景を思うと、複雑な心境である。依頼者様の直のお言葉は、テレビや新聞の言葉より重みがあった。
・復興にまだまだ時間が掛りそうなことを一般の人は知らない。ボランティアバスの継続は福島の現状を伝えて行く良い手段だと思う。これからも継続して参加したい。
・原発の大変さや、人が町にいないこと。まだまだ住むことができないこと。
・出発時間がもう少し遅く23:00出発でも良いのでは?
⇒バス運行の諸環境があり現在にあります。現時点ではご理解おねがいします。
・枝打ちの方法を教わりスキルアップできた。福島に中々これないのにkfopですべてセットしてくれるのに感謝。電ノコがあるといいなと思いました。
・手ノコ一本が見つからなかったことについて作業前に何本あるか確認をし、自分が使ったものは自分で返すをしっかり行うと良いと思います。
⇒共有で扱う備品の管理、十分にしていきたいと思います。
・早く行動が出来たことでお風呂も余裕があってよかったです。
・活動が無事キレイに完了して良かった。
・ご依頼主さんのお話し、地震・津波は仕方ないけれど、原発は許せないとの話がうなずけた。見えない恐さを少しだけ感じられて良かったと思う。
・ご依頼主さんの被災の話、歴史ある家、家を継いでいる人にとって、ここにもどらなければならない重み、大変なことなのかと思いました。社会科の勉強をしている感じで貴重な体験をしました。ありがとうございました。
・ご依頼主が喜ばれて良かった。戻って住まれると聞いてうれしかった。
・ご依頼主の話を聞く時間が沢山あってよかった。家を大事に手入れされて、帰ろうという意志がはっきりしているご様子で、また集落のみなさんと生活できるようになるといいですね。
(7)今後の活動に期待すること(自由に)。
・1~2ヶ月に1回、ボラバスを出して欲しい。
・国のお金が必要な所に使われているのか?声を上げて頂ければと思います。
・手ノコの扱い方が気になりました。使わない時、地面に指して置くのは安全を大事にすることに欠けているとおもいました。ちょっとの時間でもケースに入れたい。
⇒共有備品の扱いと、鞘の扱い、安全を再度確認して行きます。
・期待することは長く続けることです。あとは安全に活動できることです。
・引き続き安定してバスを運行できるようにしたい
・現地のニーズに応えて活動をコーディネートする今の方法を継続していただければと思います。
・福島にバスを出し続けてください。スタッフに感謝しています。
(8)今回便の参加者状況
性別 女性:5 男性:11
年代 20代(1) 30代(-) 40代(2) 50代(5) 60代(2) 70代(1)
職業 会社員(4) 自営業(2) パート(1) 家事(-) 定年・フリー(1) その他(3)
経験 初めて:2 2-3回(-) 4-5回(-) 6-9回(1) 10回以上(8)
■収支
収入 | 支出 | ||||
---|---|---|---|---|---|
費目 | 計画 | 実績 | 費目 | 計画 | 実績 |
参加費 | 230,400 | 204,800 | 活動費※2 | 295,716 | 293,771 |
助成金※1 | 70,000 | 70,000 | - | - | - |
収入計 | 300,400 | 274,800 | 支出計 | 295,716 | 293,771 |
収支 | 4,684 | ▲18,971 |
※1助成金:赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」の助成金
※2活動費:バス代、高速代、バス運転手の仮眠所代、現地移動用レンタカー代
※3収 支:収支不足分は前回バス残額を充当します。
■最後に
赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」の助成金、および多くの皆様のご寄付により、福島応援を継続できています。当会をご支援いただいている皆様に感謝いたします。
引き続き、福島の応援お願いします。
関心を持ち続けてください。