《活動の写真について》
被災された方々の心情に配慮し、参加者による活動中の写真撮影は原則として禁止としています。
ただしホームページでの活動報告に限り、現地の状況を知っていただき、関心を持ち続けていただくことを目的として、ご依頼主のご了解のもとで撮影、掲載させていただいています。
■活動の概要
(1)活動日 :2014年6月28日(土)
(2)天 気 :雨が降ったり止んだり、気温22℃
(3)スタッフ:大和田、佐藤
(4)参加者数:18人(都合で3名欠席)
(男性:13名、女性:2名、内南相馬初めて方:2名)
(5)バスNO:207、レンタカー:2台
(6)活動内容:南相馬市小高区、母屋、離れの片づけ、庭草刈り
(2階から1階へ移動他、家財の片付け、整理、清掃)
■活動の状況
福島39便<南相馬13便>6月27日(金)の21時50分頃、横浜駅西口天理ビル前を出発。参加者は全部で15名(内、女性2名)、kfop初参加は私を含め2名との事。他の方々は、スタッフさんをはじめ皆さん顔なじみばかりなご様子で、温かく接して頂き、感謝感謝でした。
バスは23時20分頃佐野SA、翌28日午前1時30分頃安達太良SAにて休憩。道の駅南相馬には、野外に飾ってあるこいのぼりがやっと確認できるくらいの明るさとなった日の出直前に到着。
私自身は、ここの道の駅に来るのは他のボラバスなどで(たぶん)7回目。今回驚いたのは、朝7時頃、朝食と昼食の買い出しに行ったコンビニで、作業員さんらしき方々がレジに列をなしていたことでした。
その後、レンタカー組とバス組に分かれ、私はレンタカー組へ。
ハイブリッド車のカローラフィルダーとパッソに分乗し、ボラセンに行く前に海岸方面を訪ねる。国道6号の、20キロ圏の堺にある釣具屋さんにいつも停まっているパトカーは今回は愛媛県警さんでした。
そしてボランティアセンターに到着し、バス組と合流。南相馬での社協さんの運営するのボラセンは(私は)初めてで、今までのNPOさんのボラセンとはいろいろな面で違いを感じました。
今回のミッションは個人宅のお庭の伐採・剪定、家財道具の分別等々で、他の一般個人ボラさんら全部で20名ほどで作業を行いました。天気は曇り時々小雨で、一時降りが激しくなって作業が中断する事もありましたが、庭の作業の一部を残し、午後2時30分に終了しました。
ただ、その場所は、昨年の11月30日にJTBさんのボラバスで作業したお宅のすぐ近くで、休憩中にそこを見に行ったら昨年のままの様子。(伐採した庭木の小山が枯れて赤茶けて残ったままでした・・・。)
いつだったか「福島をずっと見ているTV」で、『低線量(8000ベクレル以下)の草木は原町の(フィルター付きの)クリーンセンターで焼却することができる』と言ってましたが、なかなかなのでしょうか・・・。
作業終了後ボラセンを後にし、再び道の駅にて休憩。お馴染のアイスまんじゅうを頂きました。その後、東北道にて帰路につく訳ですが、スタッフのお薦めの二本松の「玉ようかん」なるものを安達太良SAにて購入。
ぶどうの巨峰に似た感じで、一つずつゴム風船に入ったようかんらしいのですが、ここで問題発生!ゴムがなかなか取れない!!
よ~く見ると、包装紙に説明書きしてあったのですが、最初はそれに気付かず、オロオロ・・・。中に一緒に入っていたつま楊枝を見つけ、これで刺してみたところ、音もなくすんなり実(ようかん)がでてきました。と!再び問題発生・・・。素手でようかんを掴んでしまい、ようかんの甘い汁で手が若干ベトベトになってしまいました。
教訓:「玉ようかん」は車内で食べるのではなく、お家に持って帰った後、おしぼりを用意してから食べましょう。
皆々様、お世話になりありがとうございました。
記:岐阜県から参加の河合の報告でした。
■参加者の皆様より
3-1.今回の依頼主さんは、気持ちの整理をすでに明確にされていたのがとても印象に残った。新し良い家をすでに用意されており、長年住んだであろう”この家に戻るつもりはない”、とはっきりおっしゃっていた。新たな一歩をすでに踏み出されておられ、お元気でと言葉を掛けた。
来るたびに気持ちの整理を付けることは、長年住み慣れた家であればこそ難しいことなどだな、と感じたこともあって、今回の依頼主さんは特に印象的だった。
3-2.今回の活動は、土地・建物を処分するための片付け・整理と聞いていて、家主さんが土地(南相馬)を離れるためのお手伝いになっています。もし家主さんが戻ってくるならば、南相馬ひいては福島の復興に役立つとは思いますが、土地を離れるお手伝いでは復興になるのでしょうか。
社協さんが挨拶の中で南相馬の復興のためにお願いします。とおっしゃっていますが、活動内容が逆のようにも感じられます。
また、要望には応えられませんでしたが、今回の家主さんの希望は、土地にある立木を、松を除いて、すべて伐採して欲しいというものだったと後で伺いました。チェンソーにしろ、刈り払いにしろ危険を伴う作業であり、庭の木をすべて伐採するというような作業は、本来は専門の造園業者が行うもので、ボランティアが行う活動内容として適当だったのでしょうか。
今後も、今までと同じように行動すると思います。
しかし、私自身は、次の活動までゆっくりと、以上の疑問や
復興とは何かとか、少し考えてみたいと思います。
3-3.先日もですが、作業後全身汗をかき体を拭いて着替えても余り気持ちのよいことではない。時間的に余裕がないのはわかりますが、夏の間だけでも時間の工面(無理かな)をして何とかサーッとでも汗を流せないものでしょうか。
→時間の許す範囲で再度検討してみます(スタッフ)。
そして、宮城・岩手と比べると(比べてはいけないかも)福島の復興は遅れていると感じました。まだ帰宅困難者が多い地域のなかにあってボランティア活動もままならないこともあり小さい力で何ができるのか疑問も多い。
更にあの分別ゴミは置き場が決まるまで(2年間?)はあの状態だと聞いて、力抜けました、無駄ではないとわかっても釈然としない。そんな事も福島は充分に手を差しのべられていないんだなと言う事がわかります。
何が復興かっ!て地元の人達は思ってるでしょうね。
とある新聞連載の福島・宮城県境でのことなど話題になっています、いまだに解決していない事が何と多いことか。
行き帰りのマイクでの話は苦手です。とうとうと話す人達をうらやましくなければいいと思うのは私だけでしょうか。
■参加者アンケートより
(1)今回の活動について
ご依頼主さんのお話
仏壇の前で静かにご依頼主さんのお話を伺っている時(休憩時間に)、外で高らかな笑い声が聞こえたのが、ちょっと切なかった。
交流
他の参加者と交流が出来て良かった。
PR活動
出来るだけ多くの方にkfopの活動を知って頂くために、もう少しPR活動も加えてください。
複雑な思い
立派な家、庭、どうしてここに住むことが出来ないのか、複雑な思いです。福島の様子、災害の様子を伝えたいと思っています。そして、横浜の子供たちが福島のために出来ることはないか考えています。
暑さ
久しぶりの暑さの中での作業で水分補給の重要性を実感しました。
複雑な心境
今回のお手伝いに限らず、今まで使い込んできた家具等を片づける(処分する)ことは、毎回複雑な心境となります。
喜んでもらえた
心身ともに充実させてもらいました。家主さんに喜んでもらえたこと、色々な方とも意見交換が出来た。
不完全燃焼
時間の制限があるので仕方ないと思いますが、中途半端で終わってしまい不完全燃焼の気持ちを引きずります。
初めての小高
小高でボランティアをしたのは初めてですが、来て良かった。次回も参加したいと思っていますが、日程が合うかどうかです。
(2)今後の活動に期待すること
・継続してください。
観光ボランティアも(4月だけではなく)実施したらと思う。
・kfopの活動自体なくなることが理想ですが、お手伝い出来る事がある内は出来るだけボランティアバスを続けて下さい。
・集合時間を1時間繰り下げられないか(朝、南相馬で待機時間があるので)
・ニーズがある限り参加します。
・バスの中での参加者・スタッフの話が学びになっています。
・自分自身ではなかなか足を運べないので、今後も南相馬便を続けて頂けると嬉しいです。
・温度が高く、初めに思っていた以上に大汗をかいた活動だった。
・これからも細く長く続けてください。
・細くても良いから長く継続。
・細くても長~い活動を期待します。
・スタッフの人達、色々ご苦労様でした。ありがとうございます。
(3)kfop事業提案
・事業名:福島の支援に関する事、なんでも。
目的:まだまだ3年、避難されている方にとっては、まだまだ昨日のことのように話をされる。この不安定がどこまで続くのかの想いは消えることがないと。帰らないと決めた方々の応援も、見守りも、押し付けにならないようにして行きたい。
・事業名:広報・周知
目的:ボランティアをさせて頂いている側から見た福島の現状と、まだまだ支援が必要であることの周知
内容:今あるホームページの他に、学校での講演など。
・事業名:除染と現地ニーズに応じた対応
内容:いままで通りで良いと思います。除染活動もそろそろ復活したいですね。
・事業名:除染活動
(4)活動時間について
・3ヶ月に一回位は定時まで活動し、食事・入浴後、朝帰浜があっても良い(多少費用がUPしても)。
■想うこと
皆さん、お疲れ様でした。
色々のご意見も頂戴しありがとうございます。
活動は、皆さんが、感じられています通り、福島はまだお手伝いすべきことが多くあります。そして、物理的な復旧・復興もさることながら、お気持ちの復旧・復興も大事と思います。
ご依頼主様は、すでに新たなお住まいを決めておられたようで、今回のお手伝いは、物理的な片づけ、お気持ちの片づけの両面でもあったと思います。家が片付けられ、やもうえずに処分される家財などは置き場が決まるまでは、離れでしばらくそのままとなりますが、これでさらに一歩を踏む出すんだろうな、と思いました。
仏壇の中のご依頼主様のご主人様も、少しほっとしたのではないでしょうか。
その意味で、決して今回のお手伝いは無駄ではないと思います。
もし、誰もお手伝いが出来なかったら
・ご依頼主さんはどうされるでしょう。
・お気持ちはどんなでしょう。
これからも、皆さんの支えは大切だと思います。
スタッフ