《活動の写真について》
被災された方々の心情に配慮し、参加者による活動中の写真撮影は原則として禁止としています。
ただしホームページでの活動報告に限り、現地の状況を知っていただき、関心を持ち続けていただくことを目的として、ご依頼主のご了解のもとで撮影、掲載させていただいています。
■活動の概要
(1)活動日 :2014年4月26日(土)
(2)天 気 :晴れ(気温:深夜0℃、日中:18℃)
(3)スタッフ:活動:大和田、バス:渡辺
(4)参加者数:20人
(男性13人、女性7人)初参加:8人
(5)バスNO:207
(6)活動内容:南相馬市小高区、側溝の泥上げ・竹の玉切り
■活動の状況
今回は8名の初めての方(当会初めて、南相馬便初めて、福島初めて、ボランティア初めて)にご参加頂きました。
活動の内容は、ご自宅前の側溝の泥上げと竹の玉切りの二つの作業を行いました。
個人ボラで参加されています常連の皆さんとともに活動させて頂きました。いつもお世話になっています。
【側溝泥上げ】3年の月日で泥・雑草・竹などで埋まり、存在も分からない程、上層の雑草などをまずは取り払い、その後に側溝に詰まった土を剣先でお越し、角スポで綺麗にしていきました。道路の端にも草が土が張り、全体を綺麗にしました。
【竹の玉切り】家の周りに竹も伸び放題、何度か切り倒した孟宗竹などを、チェーンソーを使っての玉切りです。職業で扱う方と特別講習受講メンバーで対応。私も少しだけ作業しましたがチェーンソーの重みで終わってみたら左腕がつかれていました。竹は縛り、最後にお宅の後ろに移動、これもまた大変でした。
日中のの気温も上がる中でしたが、怪我もなく、最後に綺麗にし作業目標は完了しました。帰りには、なんどもなんどもありがとうございます。気を付けて帰ってください。と言って頂きました。
■参加者より
初の福島便です。
いろいろな意味で緊張して乗り込むバス。
スタッフに見送られて、バスは予定より少し早く出発しました。小型バス、リピーターの方も多く、バスの中はなごやかな雰囲気でちょっとほっとする。
いつも素通りしていた福島、不安も。
到着した道の駅はとても穏やか。
公園を散歩している地元の方々、近隣の応急仮設住宅にお住まいの方と挨拶を交わしながら爽やかな朝を迎えました。
初参加のメンバーはレンタカーに分乗し、少し遠回り。
復旧、復興が進められている町並みを確認させて頂きました。
ほとんど損傷がない立派な家々、でも今は、まだ住むことが出来ない家々...。
言葉にならないもやもやとしたもので胸が苦しくなる。
活動は、現在は日中に立ち入ることが出来る個人宅。
周囲の側溝に溜まった3年分の泥の掘り起しと、同じく生茂ってしまった家周りの竹の伐採、片付け。
個人で活動に参加のみなさんと一緒に作業。
初めて会った者同士でも、協力しあって作業が出来るのがボランティア、良いめぐり合いといつも思う。
家主の方の表情は明るく、申し訳ないほど私達に気をつかって下さる。
以前と同じような街に一日も早く戻れることを祈るばかりです。
バスの行き来で聞いた色々なこと。
中でも、3年が過ぎ、孤独死などが増えているという現実の話には、哀しみと共に腹立たしさと空しさをおぼえる。
ちっぽけな私に出来ることなんてたかが知れてるけれど、動かなければ何も変わらない。些細なことが未来に繋がると信じて、少しずつでも出来ることをやっていきたいと思う。
バスの中で聞いた、福島の素敵な温泉巡りや、行き来で通る智恵子の里にもぜひ行ってみたいなぁ。
(参加者より)
<参考>
南相馬市は復興計画において、旧警戒区域の避難指示解除の目標時期を平成28年4月としている。
■参加者アンケートより
(1)活動に参加して
・メディアで知るだけの情報から考えていたことが、実際に訪れたことで大きく変わりました。今後も福島に関わり続けたいです。
・朝のレンタカー送迎が3回になってしまうが、道具を積み始めた時点で1回目の車を出すと活動効率がよくなるのではないでしょうか。
・家主の方に喜んでもらえて良かった。
・初めての体験でしたが、実際にやってみて分かったこと(現地の方の気持ちを大事にする意味が)ありました。
・会員(参加者)の拡充。
・新しい人が参加するボラバス、kfopの運営の仕方が上手なのではないかと感じました。私達の知らないところで、工夫と努力があると感じました。福島の手伝いが出来て、直接地元の方の話が聞けたことが良かった。福島の自然は綺麗ですね。
・時間が許す限り参加したいです。
・神奈川県民なので、県内の団体で参加したいと思った。朝の道の駅での待機が長い、見学会など有効に活用できれば良いのでは。福島市での従来の活動、福島の未来を拓く子供たちのためにも役立てたらと思う。ボリュームのある作業内容で、目に見える形で成果が現れた。出来たら作業前後の写真を記録として残せればと思います。
・トイレが通常に使えるようになってとても良かった(地元の方にとっても)。のどかな畑の風景が見れてほっとした。道を歩くのもあまりないことなのでとても良かった。
・宮城県、岩手県では瓦礫や側溝の泥だし、家屋内の片づけなどのニーズは既に終わっているが、福島はまだこれから、民間ボランティアの人手が必要としていることが分かって良かった。
・一戸一戸、依頼される方が広がる活動をすることが意義あると思う。
・レンタカーは小さい車ではなく、ワンボックスを借りてはどうでしょうか。
・スタッフの負担が大きいと思うので、スタッフを増員しても良いのでは?(活動、事務局等)。
・小型バスは眠れず、辛くて、今回限りにしようと思っていますが、作業が終わるとまさ参加させて頂こうと思ってしまう。頑張ってまた来ます。
(2)今後の活動に期待すること
・現地の方のニーズに応えて行きたい。
・他団体との連携、共同事業を。
・10年後まで続けて行ってください。
・本来の仕事をするなかからのボラバス運営、大変お疲れ様です。
(3)kfop事業提案
・今までと同じに
・現地での活動(現地のニーズに基づき活動する。片づけなど)
・福島県内被災地の現場支援(いつもやっている便を他の町へも広げて実施する。組織的にも財政的にも「おおごと」ですから徐々にで良いと思う。
・個人的には仮設住宅などでの孤独死をなくすような支援をしたい。
■トヨタレンタカーさん
いつもお世話になっている「トヨタレンタカー」さんです。帰路のバスにピックアップしてもらう迄の間にお話をしていたら、当時は学校に行っていた方が、今勤めているのこと。時間が経つのが早いのか・・・。友達も連絡が付かない方もいるとか。こちらでレンタカーをお借りすることも良いことかな、と思いました。
■感じたこと
横浜に21:40集合
駅から歩道に出た途端に久々に違和感を感じました。
何も無いかのように、週末帰りの人でごった返していました。
そんな中で、はて、自分たちは何をしているんだろうな・・・?と感じるほどでした。
色々なことが、何もなかったように、時だけが過ぎて行く、当時は色々な機運があったが、それぞれ今は?。
現地は、今でこそ、道の真ん中に横倒しになったままの車などは片付けられて、道路も補修されてきていますが
・静かな街並みです。(何故だかわかりますか)
・被災したままの建物が今もあります。(津波、地震により)
・一見綺麗な家、でも誰も住んでいない家。
・家の中は・・・。
・屋根が傷み、ブルーシートが掛かったままの家もまだ沢山あります。
・鹿島区の小高中学校へ生徒さん達がスクールバスを待つ。
・自宅は広かったが、応急仮設住宅は?。
道の駅南相馬で散歩する方にご挨拶すると笑顔と元気な挨拶が返る。
近くの応急仮設住宅にお住まいの方々。
3月には、私たちのバスの名前”かながわ~”を見てスタッフに、涙ながらに声を掛け、私の娘は神奈川にいるのよ、と話されていた。
作業させて頂いたご自宅は、静かな田園の地、のどかです。良い所です。
伝えて行かないと、何も無かったことになってしまいますね・・・。
「一人でも多くの方に現地を知っていただくことは大切」
改めて感じました。
≪現地に来て、自分の目で見て、自分の体・心で感じて下さい。≫
大切なことです。
かながわ「福島応援」プロジェクト