《活動の写真について》
被災された方々の心情に配慮し、参加者による活動中の写真撮影は原則として禁止としています。
ただしホームページでの活動報告に限り、現地の状況を知っていただき、関心を持ち続けていただくことを目的として、ご依頼主のご了解のもとで撮影、掲載させていただいています。
南相馬市生活復興ボランティアセンター(社協ボラセン)での活動です。
■活動日時・天気・スタッフ
(1)出発日時:2013年9月8日(金)21:50
(2)活動日時:2013年9月7日(土)10:10分~14:10
(3)天候:曇り、気温 約25度、湿度 高し、無風状況
(4)現地到着時間:10:00頃
(5)活動終了時間:14:10
(6)帰浜時間:22:00
(7)スタッフ:大和田、池田
■活動場所・内容
(1)作業場所:南相馬市小高区塚原周辺
(2)作業概要:草刈り
(民家裏手の畑の草刈り、周辺の樹木の剪定、草刈りなど)
■当会参加者数
18名(男性13名、女性5名)
■現地の様子
南相馬市生活復興ボランティアセンター(以下「VC」)周辺までの国道、沿線沿いの瓦礫、放置車両等は1年前と大きな変化は無し。VCから活動場所への周辺の状況も同様である(一部家の新築もあるが)無い。
ご依頼主様のご自宅は津波による被災はなかったようだが避難指示解除準備地域のため居住できない、自宅周囲の雑草、樹木の管理ができない状況である。
■活動状況
(1)作業内容の確認
VCスタッフの案内でご依頼主様と作業内容を現地で確認
・畑(ビニールハウス=1棟あり)は雑草が高く成長しており、草刈り機=4台で先に刈り取り
・その間、他の人で母屋周囲の雑草、樹木を2班に分かれ鎌、剪定バサミで刈り取る。
1班、玄関に向かって左側、納屋周辺----4名
2班、玄関に向かって右側、井戸?跡、車置場?下屋周辺----9名
・草刈り機による作業が完了したら全員で畑の後整理をすることにした。
(2)活動の役割
・畑の草刈り=4人=4台(有資格者、経験者)で作業
・1名は安全管理役
(3)作業の流れ
<10:10~10:35>1クール
・それぞれに分担を説明し作業開始。
<10:45~11:15>2クール
・トイレ往復便=1回。
<11:30~12:00>3クール
・車置場、下屋の裏側、畑への作業道との間の草刈り、1名蜂に刺されたが、VCからの準備品で応急処置と念のためVCに戻り確認、大事なし。
・母屋周囲の作業は終了、午後からは畑の後始末に全員で実施とする。
<12:00~13:00>昼食
・トイレ往復便=3回
・帰りのレンタカーの運行方法をスタッフで協議し、午後の作業開始時に全員に終了時間、レンタカー乗車順位等連絡する。
<13:00~13:45>5クール
・女性5名は先に作業終了しVCへの移動準備、出発(1便)。
・沿岸部の視察。
<14:00~14:08>6クール
・終了後、ご依頼主様に作業内容の確認をして頂く。
・100%完了でご了解。
・ご依頼主様に全員でご挨拶し帰路へ。
・14:15 軽トラ、レンタカー=2便、機材の清掃のため先に出発。
・14:20 残りの人、下の道路へ迎えの3便と合流のため移動。
■振り返り(参加者より)
・現地での作業時間が少ない、もっとお手伝いをしたかった。(多数)
・宮城、岩手とはやはり違う、福島はまだまだ、また来たい。(多数)
・ご依頼主にお礼を言われてグット来た、来てよかった。(複数)
・個人で活動しているが平日は少ない、団体だとパワーが出る。
・1年前と同じ状況、時間が止まっている、できることは続けたい。
・みんなでやるとできる!実感した。
・今回の経験、状況を持ち帰って家族に話したい。
・考えているだけではダメ、住んでいる人の考えを肌で感じなければいけない。
※活動は現地の都合に合わせて、させて頂くもの、再確認。
■参加者アンケート(参加者の主観による感想です)
・初めて参加できて良かった。活動を続けて下さい。
・現地での足、レンタカーがあるので良かった。道が細い、駐車スペースなどの関係で、レンタカー費用として一人500円アップぐらいならOK。
・朝の起床から出発までゆとりがあり良かった。お風呂に入っての帰浜は無理でしょうか。また参加したいです。
→申し訳ありません、現時点ではバス料金のUPにもなり現状がベストになります。レンタカーもご支援を頂いていて成り立っています。
・レンタカーの活用、いろいろな面で良かった。今後も必要と思います。避難者支援活動もしてみたいがどうしたらよいか教えてください。
→【県内支援参加】としてメールを下されば良いです。
・スタッフの皆さんが一生懸命やっておられる姿が良くわかるが、去年の11月以来10か月ぶり、細かい点で不慣れなところが見えた。定期的に南相馬便を出してください。他の町にも。
→まず、冬場になりますと現地のニーズが少なくなります。この為冬季は現地のニーズ状況もあり、中断しています。
→また、今回バスを出せたのは、何もなくて出せたのではなく、南相馬便を出すためにスタッフに手を挙げて頂いたお二人のお蔭で出せています。スタッフが居て初めて出せています。皆さんもスタッフになって頂けるとさらに続けられます。
→活動先は受入れて頂ける先です。また皆様と活動できることを判断し参加しています。現地を知り活動をしています。この判断は大事です。
・ご依頼主様とお話しできる活動は、やはりいろいろなことを考えさせられ、今後に繋がっていくと思います。県内支援でも少しずつお手伝いできればと思います。
■最後に(スタッフ振り返り)
はじめてのスタッフ乗車で緊張と不安で一杯だったが、他のスタッフ経験者の的確なフォローと参加されたみなさんの協力のおかげで無事横浜に帰ることできて、感謝しています。
参加されたみなさんの多くの方が言われていたように、まだまだこれからという状況に対し、自分ができるときに、できることを、できる範囲でする。今回を機にさらに新たな気持ちで活動を続けたいと思います。
今回、初めてレンタカーを活用しましたが、VCで現地活動場所が初めて分かるという状況に対し、バスとの合流方法、時間管理等難しさを感じました。レンタカーをお任せした方々にはいろいろと負荷(徒歩、着替え)がかかったかと思います。
(記:スタッフ 大和田、池田)
≪参加者報告≫
福特2便(南相馬4号)(9/7(土)活動)に参加しました。
道の駅 南相馬にバスが到着して仮眠を取った後、着替えと朝食を済ませ、レンタカー運転班4名は徒歩で原ノ町駅近くのレンタカー店に移動し、残りはバスで小高区にある南相馬市災害復旧復興ボランティアセンター(通称:社協ボラセン)に移動しました。
水道などのインフラが基本的に復旧していない現地ですが、今回は活動場所までの移動手段としてレンタカーがあったことで、トイレ(ボラセンまで戻る必要があります)についても問題ありませんでした。また移動の合間には、流されたがれきや車両がまだまだ残る現地の風景、今の小高区の様子をしっかりと直視することができました。ただし小高区では下水道工事や道路修復工事がいたるところで行われており、時間に余裕を持って移動することが重要です(この日もボラセン前の道は、左方向に通り抜けできない状況でした)。
この日のボランティアは70~80名いましたが、ボラセンのある小高老人福祉センターは十分な広さの部屋があり、室内でオリエンテーリングとマッチングが行われます。ただし水道が復旧していないため、トイレは屋外の仮設トイレ(男性用1つ、女性用1つ)をお借りします。
資機材は十分にありますので持参する必要はなさそうです。また、虫除け・ハチ駆除スプレーが数多く用意してあることも特徴的でした。実際に、事前調査で気付かなかった蜂の巣があって、草刈り中に刺された事例が過去にもあったそうです。救急セットとしてポイズンリムーバーと軟膏も用意されているので、現場に持っていくことをお勧めします。
kfopは団体登録していたため事前にマッチングが済んでおり、18名全員が同じお宅に伺いました。場所は、6号線よりも海側、細い急な坂道を上ったところにある個人宅です。その一帯は津波の被害はなかったようですが、地震による被害(電柱や家屋の傾き、屋根瓦の落下など)があったようです。家の前庭の石灯籠も倒れて土台が傾いたままでした。幸い、震災前から井戸水を使われており、電気を復旧してもらってポンプが動くようになったので、洗い物などはできると依頼主様から伺いました。
依頼内容は、家の周辺の草刈りと伐採、裏の畑の草刈りでした。家の周辺は主に鎌や剪定バサミ、レーキなどを使って、伸び放題のツタやツユクサなどの草を手作業で刈りました。一方、裏の畑は土が肥えており日当たりも良いせいか、一面に背の高い植物や下草が密生しており、午前中一杯かかって刈払い機で刈っていきました(安全講習を受講済みの参加者が担当)。最後に全員で、機械で刈りきれなかった草を手作業で刈ったり、刈った枝や草を隅にまとめたりする作業をしましたが、見上げるほどの山になりました。畑の土は軟らかく、根の張り方が浅い草は軽い力でも簡単に抜けるほど。「ここで野菜を作るのは楽しいだろうな」と、草抜きをしながら考えていました。
依頼主様は、活動中はずっと家の中の拭き掃除などをしておられ、昼食時には家の中で休憩するよう勧めてくださるなど、お気遣いいただきました。また、ボラセンのスタッフの方も途中で活動の状況を確認しに巡回されており、依頼主様ともきちんとコミュニケーションを取っている様子でした。
帰りも朝と同様に、レンタカーでボラセンまでピストン輸送の後、レンタカー運転班は直接レンタカー店へ、残りはバスで道の駅 南相馬に向かい、バスでレンタカー班をピックアップするという行程になりました。現地に着いてから気付きましたが、汚れた長靴でレンタカーに乗ることになり、足元のマットを少々汚してしまいました。履き替えの靴は現場まで持っていったほうがよかったですね。
(参加者:東)