石川県輪島市NPO活動報告

9月に大雨による甚大な被害が発生した輪島市へ、石川県災害対策ボランティア本部の募集(ボランティアバス型)に参加して活動したので報告する。


現地の最新状況については石川県、各市町村ボランティアセンターの情報発信を確認してください。
石川県災害ボランティア情報特設サイト https://prefvc-ishikawa.jimdofree.com

■石川県のボランティアバス全般について
・石川県庁または金沢駅西口から行先別のバスに乗車して各地へ移動しますが、片道2~3時間かかります。途中、パーキングエリアまたは道の駅でトイレ休憩があります。
・行先により大型バスの場合とマイクロバスの場合があるため、手荷物はなるべくコンパクトにしたいですが、汗冷えしたり汚れたりする可能性もあるので着替えを持参すると良い(雨の日の活動では衣服が結構濡れました)。

・他、水害ボランティアスタイル、作業場所が薄暗い場合もあるためヘッドランプもあると便利です。
今回ご一緒した方々と話した限りでは、水害ボランティアに慣れていない参加者も多くおられました。経験者は率先して周囲の様子にも気を配ると良いと思います。

1.活動日程

2024年10月19日(土) 06:40バス出発、活動開始09:30~活動終了14:00、バス帰着16:30頃

天気:雨(強い雨の時間も続いた)、最高気温22℃。雨の影響で近隣の道路に落石があったとの情報で終了を早めた。

 

2.活動参加

・石川県災害対策ボランティア本部によるボランティアバス型の募集

輪島市の三井町に拠点を置くNPO「一般社団法人のと復耕ラボ」によるコーディネート

 

3.活動先

・輪島市三井(みい)町、仁行(にぎょう)

 

4.活動概要

・あいにく雨の予報だったが、予定どおり実施された。

・到着時点で活動のマッチングは済んでおり、乗ってきたマイクロバスにNPOスタッフが乗車してオリエンテーション等をおこない、そのままマイクロバスで現場に移動した。
・活動場所は山あいの地区で、川が流木でせき止められた状態になり、カーブの両岸にある家にかなりの泥流が流れ込んだほか、車両も泥にはまって出せなくなっていたとNPOスタッフから説明があった。割り当てられたのは継続案件で、すでにのべ200人ほどのボランティアにより1階部分の床下の泥出しが終わった状態だった。
当初は床下の消毒作業が予定されていたが、ご依頼主から、消毒の前に高圧洗浄機で壁などをきれいにしたいというご希望があったようで、今後の作業見通しを練り直す必要もあるため、今回は、窓枠やサッシ、玄関周りの隙間に入り込んだ泥を掃除したり、廃棄するものを分別して軽トラックに積み、空いたスペースの泥を洗い流したりした。かなり細かい砂が隅々まで入り込んでおり、ブラシやヘラを使ってもなかなかきれいにならず、ご依頼主の気持ちも分かるような気がした。

 

5.活動詳細

・活動は2チームに分かれての予定あったが、最終的には全員が一つのチームになり作業にあたった。

・前述の通り、消毒作業の予定であったが、不要木材などの搬出の運搬車が到着するまで、窓枠やサッシ(天窓のガラスを含む)の拭き掃除、またサッシの溝に入り込んだ泥を掻き出すなど、分担して進めた。雨は時より強くなったり。また、搬出の木材と燃えるごみ、金具などを外しての分別なども並行して進めた、搬出の運搬車が到着することには雨脚は大分強くなっていた。

搬出の運搬車が到着して、荷積み作業、一回集積場へ出向いている合間に昼食。昼食時も雨が強く、また座れるスペースが限られていたため、マイクロバスに作業場所に戻って来ていただいて、一部参加者がマイクロバスで休憩をとった(運転手さんも現場を心配して戻ってくれた、作業着のまま座れるように座席にビニールシートも掛けていただいていた)。

搬出の運搬車が来て、最後の搬出をおこなった。その後に、高圧洗浄の際に靴に付いた泥で汚さないようにとの配慮から、搬出した木材など置かれていた場所、入り口となる玄関などの清掃を全員で行い綺麗にした。それが終わったのが14時頃。

のと復耕ラボのスタッフから、道路への落石の情報があったとのことで、参加者の安全を考慮して14時に活動終了となった。当初予定の高圧洗浄、消毒もできなかった。こちらも作業はまだまだ続くと思われる。

・参加者には雨合羽のズボンを用意していなかった人も数人おり、雨でずぶ濡れになった。着替え持参の方は着替えて、帰路の準備に入った。のと復耕ラボのスタッフとご依頼主からも終了のご挨拶をいただいた後、マイクロバスに乗車した。マイクロバスでは運転手さんが暖房を入れてくれていた。

のと復耕ラボの拠点に戻るとスタッフからホッカイロを配っていただいた。ご挨拶して帰路へ着いた。帰りもPAで休憩をとった。

 

6.活動の受入先について
のと復耕ラボは、現地の方が中心となり古材レスキューや各種ボランティアの受入などのために活動されているNPOです。地震の影響で休業されている里山まるごとホテルの施設「茅葺庵」を活用して、ボランティアや地域の人が利用できる「ボランティアBASE三井」を運営されています。9月に大雨災害が発生したことから、民間ボランティアセンターとして災害ボランティアの受入とコーディネートも開始されました。災害復旧に特化した団体ではないため、社協や専門団体とは運営方法や対応などが異なる場面もありえます。その点を念頭に置いて活動先を選択されると良いと思います。
「ボランティアBASE三井」ではボランティアの直接応募、宿泊もできるそうなので、詳しくはリンク先を参照してください(当面は2024年11月末まで募集)。
Facebookページ
https://www.facebook.com/profile.php?id=61557664922857
Instagram
https://www.instagram.com/notofukkolabo
ボランティア応募&滞在希望について
https://docs.google.com/document/d/1SN2ItzzxeL00rc0ClIv9Oz6y7GkqOU9UNPOZkYgBKl0/

 

 

(報告:東、加筆文責:渡辺)

写真について

現地の写真は撮影していません。マイクロバスと、到着した場所(後部座席から)のみ。